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お箸が濡れてるのは何故?意外と知られていない会食の常識とマナー8選

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会食の常識とマナー

パリッとした真っ白なクロスがかかった一流レストラン、お琴の音が響く高級料亭の会席料理など、入店から帰りまで背筋がピンと張ってしまうようなお店へ行く機会は、年齢を重ねるごとに増えていくものです。

高級店でのビジネスの接待や会食、もし大失敗をしてしまったら上司にこっぴどく叱られてもおかしくありません。部下には白い目で見られることも。

さらに結婚を希望している方は、お見合いや顔合わせ、高級なパーティーなどに参加して大失敗をすればせっかくの出会いも台無しです。

大人はマナーの間違いをあまり指摘しません。大人としての常識、優しさですね。
でも人の脳裏には「この人、会食の常識やマナーを知らないんだ」としっかり焼き付いてしまいます。

今回は意外とやりがちな会食のNGマナーをご紹介します。

お箸の使い方、ナイフとフォークは外側からといった基本的なことではなく、意外と知られていないけれどNGなマナーを厳選しました。
一般的なコース料理や懐石料理を楽しむのであれば知っていなくても大丈夫ですが、一流で高級なお店へ行く場合は必ず知っておきましょう。

知っているか知らないかで、人としての“一流レベル”が問われるかも。見ている人はしっかり見ています。

大人の会食でやってはいけないNGマナー8選

1.【和食】お箸・器が濡れていても交換をお願いしてはいけない

お箸・器が濡れていても交換をお願いしてはいけない

料亭の会席料理で、お箸やお椀が濡れていたり水滴がついている場合があります。
これはお店の配慮ですので「濡れているから新しいものに交換して」と言ってはいけません。

お箸が濡れているのは、椀物を食べるときに木製の箸に味が染み込んでしまい食べづらいため、霧吹きなどであえて濡らしているからです。また乾いた箸に料理がこびりついてしまうことを避けるためでもあります。

また、お椀が濡れているのもお箸と同様椀物のときですが、“ふたをしていますが中身がちゃんと入っていますよ”とわかりやすくするためです。
初めてのときは「お椀を拭き忘れた?」とびっくりするかもしれませんが、板前さんがあえて霧吹きや茶せんで濡らしているのです。

お箸や器が濡れているのは高級料理店ならではお店の気遣いと心得ましょう。

2.【和食】徳利のお酌は首を持たない、注ぎ口から注がない

徳利のお酌は首を持たない、注ぎ口から注がない

和食と言えば日本酒。
冷酒や熱燗など一年を通じて日本人ならではの愉しみですが、日本酒が入っている徳利を手に持つ際はくびれた部分を持ってはいけません。また先が細くなりとがった注ぎ口があってもその注ぎ口から注いではいけません。

まず徳利は、胴の部分を右手で持ち左手を下から支えるのが正しい持ち方です。
熱燗で徳利が熱い場合は左手におしぼりを添えて持ちます。首を持たないようにしましょう。まるで立ち飲み居酒屋のような雰囲気になってしまいます。

そして「先がとがっている方で注ぐのが当たり前なのでは?」と感じるかもしれませんが、正式な注ぎ方は先のとがった注ぎ口を上にして反対側から注ぐことです。
この理由は、縁を切りたいことを示唆してしまうためです。

古くは、暗殺するために注ぎ口に毒を盛ることが多かったと言われています。
このことから目上の人で縁を切りたい相手へお酒を注ぐ際、あえて注ぎ口を使うという風習が生まれました。

知っている人は知っている、意外と知らない和食のマナーですね。

3.【和食】食べこぼさないように手を受け皿にしてはいけない

食べこぼさないように手を受け皿にしてはいけない

お上品に食べようと思うと、男女問わず手を受け皿のようにして使ってしまいがちです。手皿と呼ばれるものですが和食では原則NGとなります。

和食はお皿を手に持って食べることが基本です。
そのため、器やお皿を手にもって食べても良いとされています。「お茶碗は手にもって食べなさい」と子供の頃、親に注意された経験はありませんか?それと同様ですね。

食べこぼしてはいけないと特に緊張するのが刺身の醤油です。この場合は、小さめの醤油皿を手にもって食べて構いません。
醤油を洋服にこぼすとなかなか落ちないので、ぜひ醤油皿を持って食べましょう。

なお大皿や長いお皿の場合は、食べこぼさないよう口に入るサイズに箸で切り分けるためお皿を持ちません。
手を受け皿にするのは決してお上品とは限らないことを覚えておきましょう。もちろんボロボロ食べこぼすのは当然NGです。

4.【西洋料理】ワインのテイスティングを味・香りをじっくり味わってはいけない

ワインのテイスティングを味・香りをじっくり味わってはいけない

次に洋食です。ここではフレンチのフルコースを想定してご紹介します。

西洋料理につきもののワインのテイスティング。慣れない人にとってはあの独特の“間(ま)”が苦手と感じるかもしれません。
テイスティングで注がれたワイン、何度も揺すって香りを入念に確認したり、口の中でコロコロと空気に触れさせて味を確かめていませんか?それはNGです。

テイスティングとはそのワインが美味しいかどうかではなく、品質に問題がないかどうかの確認です。
酸化していないか、コルク臭が強すぎないかなど変質していないかの確認のみとなり、美味しいかどうかのテイスティングではありません。

テイスティングが終われば「OKです」「大丈夫です」と伝えますが、この場合「品質に異常はありません」という意味で決して「味に満足がいきました」という意味ではありません。さらっと飲むのがスマートです。

テイスティングは料理の前段階です。
本当にワインを楽しむのは、大切な相手とともにお食事が始まってからと心得ましょう。

【さらに詳しく!】
西洋料理にワインはつきものですが、あまり詳しくない人はワインを選ぶことも難しくて緊張してしまいますね。ワインをカッコよく注文して、テイスティングも落ち着いてこなしたい方は、『たった10分で学ぶ、ワイン初心者のためのワイン講座(選び方・飲み方)』の記事も合わせてチェックしてください。

5.【西洋料理】最初に椅子を引いてもらえる場所に座ってはいけない

最初に椅子を引いてもらえる場所に座ってはいけない

入店すると席へ案内され、ウエイター・ウエイトレスが椅子を引いて着席を促してくれます。
その際、最初に椅子を引いてもらえた席に座ってはいけません。

理由は、お店の人が最初に着席を促す席こそが最上位の席だからです。
もし男性と女性で来店した場合は女性に先に座ってもらいましょう。世界共通のレディーファーストですね。そして上司や取引先など仕事の目上の方と一緒の場合はもちろん相手に座ってもらいます。

和食であれば入口から通い席が上座といった考え方がありますが、フレンチ料理店などで店内が広い場合はどちらが上座かわからないことも少なくありません。
最初に椅子を引いてもらえる席が上座、と覚えておくと良いでしょう。

高級なフレンチなどではお料理だけでなく、ギャルソンと呼ばれるサービススタッフのサービス品質も一流です。
上座下座を考えるのはプロにお任せしておくのが安心ですね。

【こちらも要チェック!】
付き合う前のデートといえば、食事デートが一般的です。食事デートに成功すれば次のデートにつながりますが、失敗すれば連絡もとれなくなるかもしれない…と思うと絶対に成功させたいですね。『付き合う前の食事デート成功の秘訣【場所、服装、時間帯など】』では、食事デートを成功させるために知っておきたいポイントを詳しく解説しています。次のデートにつなげるため、こちらも合わせてチェックしてください!

6.【西洋料理】ハンカチやティッシュを使ってはいけない

ハンカチやティッシュを使ってはいけない

口元を拭くため、フィンガーボールで水に浸した手を拭くため、万が一食べこぼしたとき用などにハンカチやティッシュを使いたくなることがあります。
女性であればテーブルや膝の上に常に置いておく人もいるかもしれません。これもNGマナーとなります。

高級レストランでは席に必ずナプキンが用意されています。口元、手などを拭く際はナプキンを使うのがマナーです。
もしハンカチやティッシュを使っていると、「この店のナプキンは汚いから自分のものを使っています」といった意味にとられてしまうこともあるかもしれません。

もちろんこれは店のとらえ方を極端にイメージしたものではありますが、ナプキンを使うことが当然と理解しておきましょう。

ただし、顔や首元の汗をぬぐうときなどはハンカチを使いましょう。

7.【全般】手で絞ってはいけないレモンがある

手で絞ってはいけないレモンがある

レモンはレモンでも、手で絞ってはいけないレモンがあります。レモンの形状で判断できます。

  • 手で絞って良い:半切り・くし切り → ○
  • 手で絞ってはいけない:輪切り・飾り切り → ×

となります。

そもそもレモンの形状は料理の仕上がりに応じてシェフがどれぐらいレモンの風味を足してほしいかといった計算に基づいています。

くし切りの場合は“たっぷり絞って食べてください“、輪切りの場合は”ほんのり風味をプラスしてください“となります。

居酒屋などで揚げ物に必ず添えられているレモンは、お好みに応じてさっぱり召し上がってくださいねという意味ですが、そもそもの存在の意味が異なりますね。

そのため、輪切りや飾り切りの場合は、料理の上にレモンをのせフォークで押さえながらナイフで軽く押し付けるようにします。間違っても手で絞ってはいけません。

8.【全般】これらの常識やマナーを人に指摘・強要しない

これらの常識やマナーを人に指摘・強要しない

ここまで7つのNGマナーをご紹介してきましたが、意外と知らないマナーも多かったのではないでしょうか?
「食事の席で今度誰かを指摘しよう!」と感じた人、要注意です。最後の8つ目のNGマナーは、こういった常識やマナーを人に押し付けることです。

それ手で持ってはいけないよ!これだから素人は…といったマナーに関する指摘をお食事のお相手にしないようにしましょう。

マナーは自分自身が気持ちよくお食事をするためのもので、うんちくのネタではありません。
相手が委縮するような指摘や「絶対こうしないといけない」といった強要をすると、せっかくのお食事が楽しくなくなってしまいます。

知識というものは人を強くする一方で、披露しすぎると相手に嫌われてしまいます。

相手がフィンガーボールの水を飲もうとしたらそっと制止してあげる、その程度で十分です。
細かいところまで知識を披露してしまうと、次のお食事の機会を逃してしまうかもしれませんよ。

【こちらもチェック!】
デートに食事は欠かせませんが、初デートでは食事のマナーもしっかりチェックされています。食事のマナーやレストランでのふるまいにあまり自信がない人は、『デートは食事マナーが大切!相手にドン引きされないためのマナーを解説』の記事も合わせてチェックして、自信を持ってデートに臨みましょう。

まとめ

今回ご紹介した8つの常識・マナーは意外と知られていないものをピックアップしました。
マナーは一度身に着けるとどこへ行っても使えます。最初は名刺交換に緊張していたものの慣れるとなんでもないことのように毎日交換しますよね、それと同じです。

会食マナーはビジネスだけに限りません。異性との出会いや恋愛の場でもきっと生きてくるはずです。

ビジネスや恋愛で想像以上に一流レベルのお店へ呼ばれたときでも、さらっと食事を楽しめるようになりましょう!

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