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ファッション

2023/10/10

寒暖差がある秋デート服!あなたはカーディガン派orブルゾン派?

【行楽地も対応可】カジュアルアウターでギャップをつくるコツ

 

残暑も終わり、秋らしい気温になってきました。衣替えのタイミングで、デート服についても悩むことありませんか。秋はライトアウターの選び方によって、だいぶ印象が変わるもの。

身に着けるアイテム数が増えるため、「重ね方」や「アウターの種類」によって、印象のクオリティーが左右されてしまうのです。初対面のパーティー会場でジャケットスタイルを見せることが多いからこそ、異なる一面が伝わるギャップの服装戦略もよいのでは。とはいえカジュアルすぎる恰好では、婚活や街コンに向いているとは言えませんよね。

年齢に合わせた秋の大人カジュアルを準備したいところ。そこで今回は、秋に活躍するデートファッションについて、『38歳からのビジネスコーデ図鑑 真似するだけで印象が劇的によくなる(日本実業出版社)』著者がお伝えします。

 

リラックス感あるカーディガンを攻略しよう

 

寒暖差ある秋だからこそ、カーディガンは便利アイテム。というのも暑いときはバッグに入れられるものですし、なにより襟がないためリラックスした雰囲気を出しやすいから。まさに休日のデート服として活躍するのです。

しかも秋冬のカーディガンは「ウールブレンドが多いため、コットン地よりも清潔感を演出しやすい」という特徴があります。編み物であるカーディガンは、シャツアウターのような織物ではないため、糸の太さによってガラッと印象が変わるもの。

ざっくりした質感のローゲージも魅力的なのですが、もしあなたが「清潔感の演出」という点にこだわるならば、細い糸で編まれたハイゲージがおすすめ。細い糸の編み物は、必然的に密度が高くなるため、光の反射が繊細に映ります。

特に紺や黒などのハイゲージカーディガンは、ダークカラーという性質も相まって、光の反射が際立つのです。この質感に宿る光沢こそ、「カジュアルなのにエレガントで清潔感ある」よう見せる効果が期待できることでしょう。

とはいえ度重なるクリーニングや洗濯によって「天然素材特有の油分が飛んでしまっている」ようでしたら、買い替えのサインです。ハイゲージのウール地にもかかわらず、生地がガサガサで乾いた状態に見えたら、賞味期限を迎えていると捉えてください。

 

落ち感ある生地を選ぼう

 

糸が細いハイゲージのなかでも、テロっとした薄手の生地は「落ち感がある」と言われています。落ち感とは、生地がストンと、重力でまっすぐに伸びる質感を言います。

一般的なカーディガンは、アルファベットの「Y」のように、胸元に角度ができますが、落ち感あるものは「胸元が直線的に見える」のです。そして、ストンとした落ち感はカーディガンながらもアクティブに見えるもの。

リラックス感あるカーディガンで清潔感を演出するには、「ハイゲージウールの光沢」や「合わせるインナーの工夫」、そしてアクティブな軽快さを意識してみてください。ちなみに「カーディガンのボタンは、全て開けて羽織る」ことをお忘れなく。これがインナーの白を際立たせる秘訣です。

 

1stデートにジャケットを着ていく工夫

 

カーディガンではリラックス過ぎると感じる場合、王道であるジャケットの着こなしも良いですよね。ただ堅い印象を避けるため、ドレスダウンの着こなしが大事では。

おすすめはワイシャツなどの襟がついたものではなく、コットンブレンドのセーターを合わせること。ここ数年モックネックと呼ばれるクルーネック以上、タートルネック未満の首型が増えています。

そしてこの首型は、ジャケットの襟裏に皮脂がつくことをガードしてくれるため、ジャケットでも清潔に保てるのです。特に明るいジャケットをクルーネックで合わせる場合、どうしてもジャケット襟裏の汚れが悪目立ちしてしまいがち。

 

レザーブルゾンならば、柔らかな質感を選ぼう

 

リラックスしたカーディガンに比べ、高級感や男らしさを演出したいとき、この時期レザーブルゾンが活躍します。とはいえレザーの質感や合わせ方次第では、主張が強すぎてしまうことは周知のとおり。

特に婚活や街コンの出会いから、ハードすぎるレザーの着こなしは悪目立ちするリスクもあるでしょう。そんな状況を避けるには、硬い革ではなく柔らかなレザーを選びたいところ。

たとえばホースレザーは、堅い質感が多いためハードな印象になりがち。だからこそバイクに乗るときには向いていますが、上品な着こなしをするにはハードルが高いもの。婚活デートに向いた革質といえば、ヒツジやシカ、カーフと呼ばれる生後6か月までの仔牛のものを選んでみては。

また最近では「人や社会、地域、環境などに優しい」といったエシカル消費というコンセプトから、エコレザーという選択肢もひとつです。エコレザーは、その性質から柔らかい質感になるので上品な着こなしに向いているのです。

ちなみに色合いについては、黒やグレージュといった色合いが上品な大人の着こなしを簡単に仕上げてくれるはず。ちなみにブラウンもOKですが、人によっては渋く見えるため、吟味が必要です。

 

レザーの強さをマイルドにするきれいめパンツ

 

レザーブルゾンのコーディネートでは、ブルゾンの主張に負けないダメージジーンズのような無骨なデザインを選ぶ方もいらっしゃいます。テレビのカジュアル衣装のようにカッコよさはあるのですが、婚活デートというTPOにおいては全身の主張が強すぎるのです。

そこで私は、黒や紺などきれいめパンツをおすすめしています。なかでも清潔感を出しやすいイージースラックスは、柔らかなレザーブルゾンを大人っぽく仕上げてくれるもの。

レザーとパンツの色をダークカラーで引き締めるコーディナートならば、インナーに白を持ってくることで全身を明るく仕上げましょう。このとき足元については、スニーカー合わせでマイルドにしていところ。

気分的にレザーブルゾンが気になっている方は、「レザーの質感」と「着こなし」で、今年は上品な着こなしを楽しみましょう。

 

■著者プロフィール

森井良行(もりい・よしゆき)
ユニクロさえもカッコよく着こなす!がコンプセプトのファッションスタイリスト。
弊社代表の友人でもあり、30代40代のためのパーソナルスタイリスト「エレカジ」代表。
<エレカジ公式サイト>