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ファッション

2023/12/01

【婚活コーデ解説】モテの防寒アウターと各アイテム着こなしの工夫

あなたはダウン派orコート派?

 

真冬の防寒アウターとして活躍する「ダウンジャケット」と「ウールコート」。どちらも定番アイテムですが、女性ウケという視点では、もちろんウールコートが強いことは間違いありません。

カジュアルをルーツとするダウンジャケットに比べ、ウールコートは上品見えしやすいもの。本連載でもお伝えしてきましたが、上品見えする方が女性から好感を持たれやすいことが関係しています。とはいえダウンジャケットが婚活デートでNGという訳ではありません。工夫次第では、デートの勝負服として活躍するもの。

そこで今回は、冬に活躍するデートファッション、なかでもアウターの着こなしについて、『38歳からのビジネスコーデ図鑑 真似するだけで印象が劇的によくなる(日本実業出版社)』著者がお伝えします。

 

ダウンジャケットがカジュアル過ぎる人の盲点

 

上品見えする方が女性から好感を持たれやすいことは前述のとおり。そこでダウンジャケットを婚活で生かすならば、合わせるパンツにこだわりたいのです。

冬の普段遣いとして活躍する防寒アウター「ダウンジャケット」は、その保温力と軽量感から気軽に羽織れるため、街中で着ている男性をよく見かけますよね。実際に多くの方が、黒・グレーなど落ち着いた色を選ぶため、全身の合わせ方で迷走されている方も多いです。

とうのもナイロンやポリエステルの質感では、「同じような色合いであっても、コートとは合わせ方が異なる」ということは意外に知られていないのでは。そこで黒パン合わせをおすすめしています。

 

カジュアルアウターは、黒パンでドレス感を高める

 

元々ダウンジャケットは、真冬の釣りを楽しむための防寒フィッシングウェアとして1936年に開発されました。だいぶ歴史はあるアイテムですが、ダウンジャケットは見た目どおりカジュアルなのです。

そのためアウトドアで着る分にはカジュアルウエア全般でOKですが、タウンユースとしてデートで着ていくには、合わせ方次第で、全身がカジュアルすぎるのです。この盲点を見落としている男性が多いよう私には見えます。ダウンジャケット自体はカラフルなものから、モノトーンまで様々。

おすすめしたい簡単な着こなしの工夫は「合わせるパンツ色にこだわる」こと。

黒のパンツを合わせることで、グッと締まった印象に仕上がることは、ダウンジャケットに限らずですが、カジュアルをルーツにするアウターほど都会的に仕上がるのです。逆にベージュのチノパンやインディゴジーンズに合わせたダウンジャケットは、街中で着るにはカジュアル見えするので避けてくださいね。

 

ダウンジャケットは丈感にこだわろう

 

レザーやMA-1同様ブルゾンだからこそ、ジャケットに比べ、ダウンジャケットも短めの丈感です。なかでもピタッとしたサイズ感に慣れている男性は注意が必要になります。というのも感覚的に慣れ親しんだタイトなサイズ感を選んでしまうリスクがあるからです。

結果として、「丈感が余計に短く見えてしまう」ケースもあるはず。昨今定着したオーバーサイズという観点からも、ダウンのボリューム感はあった方が今っぽく見えます。また同時に、丈についても「短めより長め」を選びたいところ。

目安としては、ファスナーを留めた際、チノパンのポケットが半分隠れる程度を意識してみてください。カジュアルなダウンジャケットをデートで生かすには、「パンツの配色」と「ダウンの丈感」を意識すること。ではコートを選ぶならば、どんな工夫が必要でしょうか。

 

ウール素材のコートを選ぼう

 

コートは大人カジュアルに最適なアイテムですが、当然ながらプラスの違いを生むための工夫はたくさんあるもの。

まずコートの素材感ですが、厚手のフェルトのように素材を縮絨(しゅくじゅう)した生地のコートは、いわゆるサラリーマン風に見えることもありません。逆にポリエステルのような化学繊維系は、デザインや色次第では、仕事帰りに見えてしまうもの。そこで今季コートの購入を検討されている方には、ウール素材のコートをおすすめします。もちろんカシミヤも素敵です。

ところで同じような価格帯であっても、高級感が生じるウールコートの素材をご存じでしょうか。意外かもしれませんが、ウール80%にたいしてナイロン20%がブレンドされているコートは、生地のキメが細かく見えるため、まるでカシミヤコートのような高見えします。

私が買い物同行する際、20%ではなくても、ナイロンが混ざっているものを候補にピックアップすることも多いのです。もし購入決定のとき、コートで迷ったときは、値札の素材表示をチェックしてみてください。

 

コート丈は、「膝」を基準にしよう

 

そしてコート丈の正解は、時代ごとに変わります。1年ごとの流行ではなく、複数年かけてジワジワと変化するため、毎年買い替える必要はありません。ところが2020年以前から、コート丈の定番は「長め」が主流です。

もちろん身長によって、一概には言い切れませんので、コート丈は「膝」を基準にしてみてください。たとえば高身長の方は、膝丈もしくは膝より長めを選びましょう。いわゆるロング丈と呼ばれるもの。一方、小柄の方は、膝丈もしくは膝から10センチ程度短め程度が許容範囲です。

一方、2000年代によく見かけた「お尻が隠れる程度のショート丈は、昨今のトレンドから大きく外れてしまう」ということをお忘れなく。お手持ちのウールコートの丈感が短いならば、買い直しを検討してみてください。

 

コートデザインを見極めよう

 

コートに限らず、ジャケットにも共通しますが、「ボタンの数が少ないほどドレス感は高まる」ため、エレガントな印象に仕上がるのです。これはタキシードのボタンが一つであることからもイメージしやすいはず。

とはいえボタン数が多いものがNGという訳でもありません。たとえばトレンチコートやダブルブレストのコートは、今年もよくショップで見かける人気アイテムです。そこでコートのデザイン次第で、コーディネートを使い分けたいのです。

もしコートの下にジャケットを羽織るならば、ボタンの数が少ないコートがおすすめ。具体的にはシングルブレストと呼ばれる縦1列のボタンが付いたコートを選びましょう。一方、お手持ちのコートが縦2列のトレンチやダブルブレスト型ならば、必然的にボタンの存在感が増してしまうため、ジャケットではなく、セーターの着こなしで合わせてみてください。

冬の防寒アウターはどちらでも構いません。大切なことはアイテム毎にコーディネートの工夫を考えること。この冬ステキなお相手とデートを楽しんでください。

 

■著者プロフィール

森井良行(もりい・よしゆき)
ユニクロさえもカッコよく着こなす!がコンプセプトのファッションスタイリスト。
弊社代表の友人でもあり、30代40代のためのパーソナルスタイリスト「エレカジ」代表。
<エレカジ公式サイト>