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ファッション

2023/06/30

薄着の季節にデート!夏のよそ行き大人カジュアル

暑いシーズンほど、服装がだらしなく見えるワケ

 

季節によって、着こなしの最適解は変わります。

身に着けるアイテム数が増える秋冬に比べ、薄着の季節は、全身を整える難易度が上がるもの。たとえば、Tシャツ一枚は、一歩間違えれば、近所を出歩く姿に見えかねません。その理由は、身に着ける枚数が少ないから。これこそ夏にだらしない男性が急増する理由です。

この状態を避けるため、襟がついているアイテムを選ぶ男性も多いはず。たとえばシャツやポロシャツに当たりますが、ゴルファーっぽい印象の方もいらっしゃいますよね。

薄着の季節ほど、着こなしの工夫が必要なのです。そこで今回は、暑い季節のデートファッションについて、『38歳からのビジネスコーデ図鑑 真似するだけで印象が劇的によくなる(日本実業出版社)』著者がお伝えします。

 

夏の重ね着は、ジャケットよりシャツアウター

 

暑い季節は、ジャケットではなく、サラリと羽織れるシャツアウターが活躍。そして生地感で言えば、定番のリネン地が有名ですよね。とはいえシャツアウターが合っていたとしても、合わせるTシャツ次第では、デートも台無しかも。

全身のバランス次第で、デートコーデの印象がガラッと変わるからです。

ジャストサイズのシャツアウターに、オーバーサイズのTシャツを合わせた途端、袖のフォルムがボコッと膨らんでしまいます。このフォルムの悪目立ちは避けたいところ。リネンシャツはジャストシルエットのものが多いため、オーバーサイズのTシャツに合わせるならば、シャツアウター自体もオーバーサイズを選んでください。

 

柄シャツor無地シャツ!安定アウターの正体

 

「ジャケット以外」の羽織ものとして活躍するシャツアウターは、行楽地やカジュアルな場面で役立つアイテムです。ただ羽織っているだけの印象を止めて、コーディネートしている雰囲気が大事。

大人カジュアルならば、無地がおすすめですが、どんなものでも良い訳ではありません。夏のコーデ全般に通じるポイントですが、重ねる枚数が減るため「一着あたりの影響力が高まる」のです。

なかでも「質感」次第で、シャツアウターの印象はガラッと変わります。

方向性として、シワの風合いを楽しむザラっとしたリネンシャツならば、カラフルなものがおすすめ。一方、白や紺などベーシックな色合いを選ぶならば、近年増えているウォッシャブル生地がおすすめです。

また当然ながら、柄シャツは難易度高め。ちなみに柄シャツの難しさは、色数で決まります。2色で織りなす柄はシンプルに仕上がるため、柄の種類を問わず、失敗するリスクもありません。ところが4色以上の柄物は、絵柄が複雑になった結果、柄の主張も強まるもの。つまり、チグハグな印象に陥りやすいのです。

 

「シャツの丈感」に気を付けよう

 

無地や柄を問わず、シャツアウター選びについてお話ししてきました。ただいずれにせよ、シャツの丈感については見逃せません。全身バランスに多大な影響を与えるからです。

ボタンを留めずにアウター感覚で羽織るシャツは、ワイシャツに比べ、「丈が短い」と思われがち。確かに「長すぎるシャツ丈では、だらしなく見える」という意見が、これまで主流でした。ところがオーバーサイズの定着化に伴い、ここ数年、事情が変わっていたのです。

これまで以上に、シャツ単体の丈感より「インナーTとアウターシャツの丈感バランス」が重視されています。たとえば、長めのアウターシャツに短めのTシャツならば、チグハグに見えるのです。

ですからバランスよい丈感の目安として、シャツアウターとインナーTの丈感バランスを10センチ以内に収めてみてください。シャツアウターをこなれて見せる工夫の本質は、アイテム単体ではなく、全体のバランスを考慮すること。

次に仕事帰りの平日デートでもこなれて見えるポロシャツ姿について紹介しましょう。

 

仕事帰りの平日デートで活躍するポロシャツ姿

 

もはや定番といえるビジネスシーンのポロシャツですが、着こなし次第では、ビジネスマンというよりゴルファーに見えますし、リゾートのような雰囲気の方もいらっしゃいます。でもいちばん避けたい状態は、清潔感がない「だらしない」印象です。

休日用のポロシャツを、ビジネスシーンで活用しているケースを見掛けます。これではカジュアル過ぎるため、清潔感を損なうリスクがあるのです。デートとはいえ平日仕事帰りですが、まずはビズポロとカジュアルポロシャツの違いを理解しましょう。

ビズポロと一般のポロシャツの違いは、「襟を見れば、明らか」。

ビジネス用途のものは、ワイシャツ同様、ボディーと襟の間に「台襟」と呼ばれるパーツが組み込まれているもの。このパーツによって、「首元が立体的に見える」のです。また同時に、ボタンダウンの襟型も多いはず。

これらの工夫によって、「鹿の子編み」と呼ばれるポロシャツの柔らかな生地であっても、清潔感を維持しやすくなるのです。一方、カジュアルのポロシャツは、ボディーに襟が直接くっついているため、襟先が崩れやすいはず。

そしてビジネス用途のポロシャツを選んだとしても、パンツ次第ではオフィスの雰囲気にドレス感が耐えられません。

 

ビズポロの全身バランスを整えよう

 

ポロシャツがOKな会社ならば、チノパンも許容されているはず。でも実は「チノパンにポロシャツの合わせ」では、全身がカジュアル過ぎるのです。

もちろん、仕事帰りのポロシャツ姿が洗練して見える人は、ポロシャツであってもドレス感があります。そこでチノパンより、スラックスがおすすめ。ただし、それでも清潔感がないケースもあったのです。

まずポロシャツの首元から、肌着のTシャツが覗いているケースは完全にアウト。誰もが理解するところですが、肌着は汗を吸収する役割をもっているため、肌着自体が見えることで、「汗の印象」を連想させてしまうから。

一方、裾が長すぎるポロシャツ姿もだらしない印象ですよね。丈が長すぎる場合、ポロシャツ自体を、パンツにタックインする必要があります。ですがポロシャツのタックインは、ビジネスというよりゴルファーに見えかねません。その場合、ワイシャツデザインのポロシャツを選びましょう。

シャツのようなデザインならば、タックインしても違和感がないのです。ちなみに裾を出しても違和感ないポロシャツ丈の基準は、「おへそから着丈が20センチ以内」におさまる程度です。着丈が長いようでしたら、お直し屋さんに持ち込み、ポロシャツ丈を詰めてみましょう。1~2千円程度の工賃でできるはずですから。

ビジネスと休日ファッションでは、ポロシャツの「合わせ方」や「選び方」も変わるもの。おしゃれ感ではなく、清潔感を意識したコーデを実現したいところですね。

 

■著者プロフィール

森井良行(もりい・よしゆき)
ユニクロさえもカッコよく着こなす!がコンプセプトのファッションスタイリスト。
弊社代表の友人でもあり、30代40代のためのパーソナルスタイリスト「エレカジ」代表。
<エレカジ公式サイト>